主要なICO関連ファンドが出資しているブロックチェーンスタートアップについてのまとめも行なっていこうと思います。
今回は、今年10月にPantera Capitalがリードでプレセールトークンへの出資を行なったことで話題になったStreamを取り上げます。
概要
まだホワイトペーパーも出ていない段階だが、概要を簡単にまとめ。
課題
・現状のコンテンツクリエイターの発信できる場がYouTubeやFacebookで、彼らが最大50%の収益をカットし、クリエイターに十分な収益がわたっていないこと
・各プラットフォームごとにファンやコミュニティが分断され、本来最も価値があるはずのクリエイターが特をする形になっていない
ソリューション
そこでStreamは、以下のような形をトークンエコノミーによって実現しようとしているようだ
・Streamトークンを発行し、より多くの視聴がされたコンテンツのクリエイターにトークンを発行する
・新たなプラットフォームを構築するのではなく、Chromeのエクステンションという形でどのプラットフォームのコンテンツを見ても視聴者が多く集まればStreamトークンがクリエイターに渡る仕組みを構築する
プレトークンセール調達ラウンド
今年10月の資金調達ラウンドは$5Mで、Pantera Capitalの他には以下の投資家が参加しているとのことだ
ファンド
韓国と世界中のブロックチェーンプロジェクトの架け橋になることを目的に設立されたエキスパートグループ。サイト準備中。
・Coinfund
・Fenbushi Capital
http://fenbushi.vc/index_en.html
VitalikもGPにはいっている中国初のブロックチェーンに特化したVCファンド。ABRA, TenXなどに出資。
・FBG Capital
・INBlockchain
中国ベースのICOアドバイザリーも行う投資ファンド。BlockOneとともに、EOSの親会社でもあり、EOS上でサービス開発を行うプロジェクト支援をする$20Mファンドも。
・ZhenFund
http://www.zhenfund.com/Home/Index/en
中国ベースのVC。ブロックチェーンに限らず150社以上のアーリーステージスタートアップに投資。
個人投資家
・Jed McCaleb(Stellar創業者)
・Michael Arrington(TechCrunch創業者)
まだICOの日程は明らかにされていないが、トークンセールでは$33Mをハードキャップとして調達し、以下のような割合で利用していくとのことだ
チーム
ファウンダー:Ben Yu
Vitalik ButerinやAugurの創業者であるJoey Krugらも選出されたThiel FellowshipのFellowで、以前は睡眠時に使用するリラクゼーションスプレーのSprayableを創業していた人物。
Facebook上で自分の生活などについて動画配信を始め、5000万回以上再生されたが一銭も広告収入がなかった経験からStreamのアイデアに至ったという。
CTO:Greg Kufera
プリンストン大2015年卒のエンジニア。以前は自身で技術コンサル・リサーチ会社を経営していた。