前回の記事でご紹介したICOファンドの中から、イーサリアム初期の発展から貢献しているConsenSysのファンドConsenSys Venturesの初期出資先がTechCrunchで報道されていたので簡単にまとめる。
BlockFi
仮想通貨投資家向けに、仮想通貨での資産を担保にローンを行うレンディングプラットフォーム。ビットコインであれば担保の40%まで、イーサリアムであれば35%までをUSDか仮想通貨で借りることができる。
ファウンダーのZac Princeは、2014年から銀行口座を持たないUnbanked向けのレンディングプラットフォームZibbyを提供するCognicalにてシニアバイスプレジデントを務めていた人物。
Cognical Provides Online Payment Options For The Underbanked | TechCrunch
Unikrn
Esports Betting – LOL, Dota 2, CSGO betting – Unikrn.com
Unikrnは、BTCかETHに交換可能のUnikoinsという独自トークン(イーサベース)を用いて世界のeスポーツへの合法的な賭けができるプラットフォーム。いくつかのゲームはプレイするだけでもトークンが稼げる。
2014年に設立されプラットフォームは稼働しており、すでにMark Cuban, Ashton Kutcher, Binary Capital, Indicator Venturesらから$10Mの株式調達をしている。
今年9月のICOでは、マークキューバンを含む投資家やBlockchain Capital, Pantera Caital, Dragon Fundなどの暗号通貨領域の有名ファンドから$25Mを調達した。マークキューバンとイーサリアム共同創業者のAnthony DiiorioはUnikrnのアドバイザリーボードにも入っている。
Kikなどとおなじく、既存プロダクトやユーザーがすでにあり、トークンエコノミーを導入する事でさらに成長しようとしている例。
Pryze
Pryze - Sweepstakes Made Easy with Blockchain
変わってPryzeは、完全にブロックチェーンベースの新サービス。
アメリカではポピュラーなSweepstakesと言われる懸賞形式のマーケティング手法を、簡単にかつ安価に可能にするイーサリアムブロックチェーン上に構築されたプロトコル。今後ICOを行う企業が増えることを見越し、現状はコンサルタントやエスクローシステムを利用して行われている初期登録する代わりにトークンをあげるという懸賞マーケティングのフローをセキュアに自動化しようとしている。
ファウンダーCEOはマイクロソフトやジンガなどでリードエンジニアを務めたPeter Franklin氏で、
Fastlyの共同創業者であり、Wikiaの元CEOであるGil Penchinaが共同創業者・アドバイザーを務めている。
GolemのJulian氏、ChangeTipのNick Sullivanらがアドバイザーに。
セキュリティ領域の企業(非公開)
さらにもう一社セキュリティ領域での投資先があるようだが、詳細は明らかにされていない。